K's Review

書きたいこと いろいろ!!

映画【上京ものがたり】森岡利行 監督

前に【女の子ものがたり】を観て(ブログ) 【女の子ものがたり】/【上京ものがたり】の Book版なんかを読んでいたら 【上京ものがたり】の映画版 にも興味が出てきて レンタルで借りて 観ました. 【女の子ものがたり】にもあった 西原理恵子の ”西原ワール…

映画【嫌われ松子の一生】中島哲也 監督

”嶽本 野ばら”(たけもと のばら)【下妻物語】は 超現代的な装飾と脚色に 富んでいたけれど プロットは けっこう平凡だった. 映画【下妻物語】では その 超現代的な装飾と脚色 については よく表現できていたけれど ほんとうに それだけで ”現代” は表現で…

小説【はだかんぼうたち】江國香織

ある年の 11月. 独身の女性歯科医 桃 と 反対の性格で 4人の子ども持ちの親友 響子(ヒビキ) 桃 の 若い恋人 鯖崎(さばざき) 最近まで密接だった 石羽 響子の夫 隼人 亡くなった響子の母=和枝 和枝と暮らしていた男=山口 桃の 父=詠介(えいすけ)…

小説【センセイの鞄】(川上弘美)

高校で 国語を教えた センセイ と 教え子の ツキコさん が ツキコさん が 三十七才 センセイ が 三十七才+三十才+α のとき 酒場で出会ってからの 愛のような 恋のような 行き来を描いた作品です. はじめは そんなふうに思って読んでいて 実際そんなふうな…

小説【銀二貫】(高田 郁)

わたしたち日本人の 古くからの心情は どうだったんでしょうか? いま その心情は どうなっているんでしょうか? アメリカとアメリカニズムは アメリカが世界の覇権を持ってからなら 約1世紀 ペリーが浦賀に現れてからなら 1世紀半ちょっと ... それく…

[本]田辺聖子【ジョゼと虎と魚たち】(2)

”雪の降るまで” 田辺聖子 の短編集【ジョゼと虎と魚たち】の 最後に位置する短編[雪の降るまでに]は 前にブログで書いた 短編[ジョゼと虎と魚たち]とは違った意味で 異色の短編です. 生きることに手慣れた 少し年のいった女性の話です. ”物も人も しば…

[本]田辺聖子【ジョゼと虎と魚たち】(1)

[本]【ジョゼと虎と魚たち】は 短編集です. その中の[短編](ジョゼと虎と魚たち)は 他の ”男性と女性” の行き来を書いた短編の中に ぽっかり浮かんでいて 少し違う趣の作品です. ”歩くことのできない女の子” と ”大学生” の 恋のような 愛のような …

”ミレニアム” と ”私” !! (2)

(本)【ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女】 始まりは【Hulu】で (映画)【ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女】 を 観たことでした. ”映画” を観て いろいろ わからないことがあって (本)【ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女】を 買いました. (…

”ミレニアム” と ”私” !! (1)

【Hulu】で 【ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女】 を 観たのが始まりでした. 大胆な 暴力と性の描写 事件を追う 左翼系?雑誌の 編集者 グロテスクな ドラゴン・タトゥーの女 普通は このような映画のシーンは あまり好きでなくて 落っこちてしまうはずなの…

中島京子 作 【小さいおうち】

(第143回直木賞受賞) タキさん は もう 米寿を超えるまで年をとっていて 甥に いろいろと手伝ってもらいながら 悠々の老後を過ごしています. 近くの人の紹介で 家事の本まで出版して 次の本まで書かないかと 言われていますが じつは どうしても書き残し…

船曳由美 ”一〇〇年前の女の子”

船曳由美さん の ”一〇〇年前の女の子” という本は 何という不思議な本なのだろうか!!! この本が出版されたときから およそ100年前に生まれた テイ という女の子の話. テイさん の話を 読み進めながら 私には 何ともいえない疑問がわき上がってきます…

カズオ・イシグロ ”日の名残り”

カズオ・イシグロの ”日の名残り” を読みました. 1つ1つのレンガを ていねいに積み上げ 1本1本の木を自分の手で植えていって 大きな邸宅を作っていったような そんな味わいの ... 素晴らしい小説でした. かつて は 28人もの召使がいたといれる ダー…